【元うつ病教員】教員免許を活かして民間企業へ転職!

うつで公務員を退職。教員免許を活かして民間企業へ転職しました。休職→退職→転職の実体験を書いていきます。同じような状況で悩んでいる方の力になれますように!

教師生活スタート

大学卒業後、ストレートで小学校教諭になることができました。小学校3年生の時からの夢が叶ったのです。

 

そして、本当に恵まれていることに実習していた学校へそのまま就職することになり、さらに私の担当する学級には育成教員がつくことになりました。東京都では、新卒で教員になると、この「新人育成教員」がつく場合が多いです。

定年退職をし、再任用としてベテランの先生が初任の指導に当たってくれます。保護者に対しては、「2人で担任をします。」と説明をします。保護者としても、初任1人でなく、ベテランの先生がつくことに安心しているようでした。私に指導をしてくれたY先生は、本当に素敵な方でした。

初任者への指導については、新人育成教員の判断に任されるところが多いようです。私は、授業のほとんどを最初からさせていただき、Y先生は補助に入る形でした。放課後には、授業や学級経営についての指導や助言をいただきました。Y先生は、必ず私の良い所を1つ言ってくれました。その上で、さらに良くなるように指導をしてくれました。性格はとてもサバサバしていて、ストレートに助言を受けることもありましたが、不思議と嫌な気持ちはしませんでした。良い指導者とはこういう人なのだと、Y先生から学びました。

はじめての担任は1年生。特別支援の必要な児童が2人いて、教室を飛び出すことは日常茶飯事でした。でも、辛いとは思いませんでした。2人で担任をすることで、教師の心にゆとりができ、子供たち一人一人のこともじっくり見られました。本当に可愛い子供たちでした。

 

しかし、この新人育成教員制度で苦しんだ同期の仲間もたくさんいました。

私の友達の中には、授業を全くさせてもらえず、実習生と同じ状態。子供たちの前で、叱責される。放課後に延々と授業の批判をされる…などなど泣きながら毎日を過ごしたという方が何人もいました。そのうちの1人は、その育成教員と上手くいかず、年度途中で退職してしまいました。

相性が良く、上手くいけばいい制度なのですが…メリットもデメリットもありますね。

 

巷では、初任はいきなり前も後ろも分からないうちに教壇に立たされて大変だ…なんて言われますが、実は東京都の小学校はこうやって、再任用の教員をつけて若手を育てようとするシステムがあるんです。その制度がいいか悪いかは別として、こんな取り組みをしてるんだということを、異校種の先生や他地区の先生にも知っていただきたいなと思います。

私はこの制度で出会えた先生がとても素晴らしかったので、本当に感謝しています。